miaowmiaow's blog

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あなたの知らない世界〜学校・教室という密室〜

小学校の少人数制授業。能力別に3グループに分け、非常勤の先生などと手分けしてそれぞれのグループのスキルアップを目指す。担任は真ん中のグループ、非常勤の先生は良く出来るグループ、特別支援のクラスの先生がほんの数人の授業に付いていけない子供達を担当。


ある日担任が「今日はみんなこのテスト(3枚も)をやる」とのこと、非常勤の先生は突然なのと問題数の多さに驚いていくつか質問をしたが、あくまで担任が主導権を持つものなのでテストは遂行された。非常勤受け持ちの良く出来るグループでさえも3枚目はほとんど白紙、45分で解ける量ではない。


担任受け持ちの真ん中グループはとてもよく出来たそうで、100点さえも続出。非常勤講師は子供達に聞いてみた、あんな短い時間によく出来たねと。すると、担任が何回もテストの内容を授業で取り上げ、答えを暗記させていたことが分かった。理解を求める授業じゃなくて、解答暗記である。


さらに答案返却の際良く出来る人たちの点の悪さを悉くあげつらい、教え方が悪いと非常勤講師への非難も子供達にしたと。そんなのはざらにある担任、障害児への攻撃は見るに耐えない。チックが復活してしまうほど。非常勤講師が自ら「自分に別室で見させてくれないか」と言うとあっさりよろしくと。


しかし私(塾講師)がそんな目に遭っている障害児の両親と懇談すると、担任は本当に良く見ていてくれる、などと話すのだ、疑いも無く。そういう保護者会をしているのだ、何回も。いや毎回。



同じクラスにいる私の塾の別の生徒は秋から学校へ行かないでいる。彼女はトップクラスの成績。子供同士のいざこざがきっかけだと聞いているが、はてさて。この子の母は懇談会で胸の内を話し泣いて帰られた。一学年一クラスのみ。30人ほどの同級生と保育園から9年間ずっと同じ教室の子供達。


話は担任へと戻るが、成績つけもいかさまである。出来が悪かったテストは回収して返さず、解答を授業で触れてから同じテストを繰り返す。出来るようになったテストの点数が成績に反映されて親へと渡る。ちなみにその操作の為、テスト採点は自分で全部行うそうだ。


校長や教頭は非常勤講師の週案から実態を把握しているが、非常勤へ「よろしく頼む、子供達のため」と言うのみ。彼らには改革改善という社会人として当たり前の気質、ひいては子どもや弱いものを守るという人として大事な資質が失われているのだ。何に対して責任があるのかと、じっくり聞いて見たい。


蛸壺のような閉じた世界。見ざる言わざる聞かざる。監査の為の記録。あの実態は非常勤の週案だから書けたのだ。監査が無いから。すぐに首が切れる非常勤にこそ、溝さらい的な役目が回ってくる。



私が子供達の伴走者であるための場所に学校を選ばなかったのは、これが最大の理由なのだ。結局ひとりぼっちになるしかない。自分の信念を最後まで貫かれる先生もいらっしゃるが、自分の力を現場ですぐに生かせるのは障害児が通う家業の塾の方だった。



今時は塾もサービス業、ブランドを安く売っているイメージさえあるが、私の仕事はそこに照準を合わせてはいない。もちろんこれだけで食べていけたらいいのだけど、流行りに乗れないタイプなのだから仕方ない。楽しいバイトでもして食いつなぐのだ。


保健の先生でも定年退職後に非常勤として再雇用されて、一般の非常勤の倍額は確保されるという世界にいて幸せは感じられないと、今は思うから。