アネキの襲来

キイィーー・・　　←効果音　　タマ姐ドアを開ける。
ホクロ「ん・・へっ？アネキ？」
タマ姐「あんた、一体何やってんのよ！？最近こそこそしてくれるじゃないのっ、はん！」
ホクロ「あ、いや別に何も・・」
タマ姐「そのテレビみたいなのは何よ？おどきっ。パソコン？はん？」
ホクロ「だから、何も・・・」
タマ姐「なに、日記じゃないのっ！あたしに断りもなく、勝手なマネをしてくれるじゃないのさ、どういうつもり、はん？」
ホクロ「どう言うって・・はっきり、こう・・事実を・・」
タマ姐「お黙りっ！！（ひいぃ←ホクロ脅える）このあたしだって一度も触ったことがないんだよ？それを勝手にいじるなんて何て図々しいやつだろう・・許さないよっ、はん！」
ホクロ「ご、ごめんなさいぃ！悪気はなかったんですぅ、アネキの悪口を書く気もなかったんですぅ・・えぇ？ひい・・」
タマ姐「シャアァァーー！！！」
ダダーーーッ！！　　　←ホクロ逃げる。一目散。

ふん。あたしに歯向かおうなんて百年早いわっ、はん。大体あいつは図体ばかりデカくて気が利かないし、あの大ざっぱな性格が何よりあたしをイライラさせるのよ、はんはんっ！今度の五月で１２歳のこのあたしに逆らえるとでも思ってるのかしら？年下のくせに、あたしよりも毛並みが悪いし（あたしのは毛足が長くてやわらかなのよ）、あの牛みたいな柄は冗談としか思えないわ、あたしみたいなミカン色の上品な毛皮でなくっちゃあね。結局まだまだガキなんだわね。食べ物の好みも（ネコ缶なんて笑っちゃうわ、あたしはシーバよ。高級カリカリよ。スイートコーン缶の汁もいいわね。）、食べ方も・・（匂いを嗅いでから食べたりやめたりしてちゃあね、あたしは始めからうまいものしか食べないわ。大人ね。）はあ、やっぱりあたしがいちいち教えてやらなきゃダメかしらね？ホントに、世話の焼けるネコだこと。はん。